大槻さんお久しぶりです。
　先月、クラッチを交換し、最近やっとメタルクラッチに
も慣れてきたところです。交換は二人がかりで二日かかり
ました。私はMTの下敷きになりかけて死にそうになり、友
達はMTオイルを頭からかぶり坊主になってしまいました。
　報告はこの辺にして、本題に移りたいと思いますが、今
月、サーキットデビューする予定なのですが、その前に安
全のためにロールバーをつけたいと思っています。そこで
質問なのですが、いくつか候補に上がっている物の中にNA6
にはダッシュ貫通の設定が無いのにNA8には設定がある商品
があります。これはどう言う事でしょうか？ボディーに違
いがあるのでしょうか？また、素材についても質問したい
のですが、『アルミ』『スチール』『クロモリ鋼』等あり
ますが、安全面、重量面から総合的に判断してどの素材が
良いでしょうか？長々と書いてしまいましたがよろしくお
願いします。

長尾さんお久しぶりです。

サーキットデビューですか！おめでとう御座います。
これから一杯走り込んで、腕に磨きを掛けて行って下さい。
クラッチ交換も一苦労、二苦労あったようですね！(^^)
その苦労が解ってくれると僕等の工賃が高いか！安いか！
が解ると思います。

さてさて、ご質問にお答えしましょう。

ＮＡ６とＮＡ８のボディ形状は同じですヨ。
ダッシュ貫通の設定が有る無いの違いに付いては僕は解りませ
ん。僕もなんでＮＡ６は貫通式が無いのか興味ありますネ！
時間のある時にちょっと調べてみようかな？

素材に付いては、安全面では『クロモリ鋼』、重量面の軽量は
『アルミ』、コスト面では『スチール』。
といった感じで、それぞれ長所があります。

アルミは確かに軽いのですが横転した時には曲りますし、
レースのレギュレーションでアルミはＮＧの大会はまだ多いん
です。
スチールは年々無くなっていて、クロモリが多く使われるよう
になってきています。
という事から、総合的に長尾さんにお薦めするのなら
『クロモリ鋼』ですネ！

交換を自分でしてみて、クラッチ交換の工賃は安いくら
いに感じました。
教えていただいてありがとうございました。
いろいろ情報を探して見るとロールバーでは剛性は期待
できないようなことを耳にしました。実際つけたことが
ないのでわからないのですが、大槻さんとしてはどのよ
うにお考えでしょうか？

ご返事が遅れてスミマセン。

「ロールバーでは剛性は期待できない」というのを何処で聞い
たのか解りませんが、ロールバーは確実に剛性アップします。

僕の考えはロールバーというより「ロールゲージ」なんですが
ボディーの中にパイプフレームを作る！という感じで考えてい
ます。
簡単に言うと、ノーマルのボディーはある程度のしなりと歪み
を出す事で段差を乗り上げた時のキシミ音や異音をボディーが
吸収して出難くしてありますが、レースでは音が出ても構わな
いし、それより剛性を重視したい訳ですから歪んで欲しくない
場所にフレームを作れば良いと思っています。

最近、スポット溶接やウレタン補強などがありますがレース車
両作成の場合、僕はあまりお薦めしません。
なぜなら事故った場合、修理し難くなってしまうからです。
ロールゲージでの補強なら曲がったパイプを切って外し、ボデ
ィーを修理したらまたパイプを入れる、事が出来ますからネ！

きしみの音や異音はあんまり気にならないほうなので大
丈夫そうです。内装も撤去されちゃってますから。ロー
ルバーで剛性アップできるなら安心しました。教えてい
ただいてありがとうございました。