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タイトルフライホイールの軽量化について
記事No2499
投稿日: 2008/06/13(Fri) 02:30
投稿者地獄的
フライホイールの軽量化について

こんばんわ。
ロードスターのショップさんのホームページを検索していたら
こちらにたどり着きました。過去ログを見ましたがここのお店は外車等にも詳しい感じですし
HPも拝見させていただきましたが、かなり本格的なお店のようですので質問させてください。

現在ここのお店の商品ではありませんがロードスターのなかでは最軽量といわれている
クロモリフライホイールを付けています。自分の車種は後期型NA8Cです。

このクロモリフライホイールを付ける前は某ショップの純正軽量フライホールを付けていました。
率直な感想ですが、個人サイトやロードスター専門誌で煽っているような劇的な変化は感じられませんでした。
また、デメリットと書かれていたアイドリングが安定しないやエンスト多発なども全く在りません。
クラッチは他のショップなどでやたら自社のサイト等でべた褒めしているカーボン系ではなくその逆のメタルにしています。
これも日常の運転が出来なるなるようなことをいろいろと書いていましたが、自分の場合は
全くその逆で一部の極端な勾配の坂道渋滞は別ですがすべてにおいて運転はかなり楽になっています。

そこで教えてほしいのですが、現在ロードスター最軽量といわれているクロモリフライホールを
こちらのショップで更にフライホイールの軽量化していただくことは可能でしょうか?
また、事実上のフライホールレス仕様やセラミックのクラッチ等も商品のラインナップとしてございますか?

自分はまだ学生で運転もあまりなれていませんしメカニカル的なことはあまり詳しく分からないのですし、
その他は殆どノーマル仕様ですがどうもエンジンが普通のエンジンではないような気がします。
本来のふけ上がりが体感できないことはコンピューターがノーマルという事も関係しているのでしょうか?

よろしくお願いします。

タイトルフライホイールについてのご解答
記事No2501
投稿日: 2008/06/13(Fri) 14:04
投稿者Mr,全噴   <4649@mecha-doc.com>
※コレを見る方へ。今回も長い書き込みになってしまいました(*.*)

地獄的さん、はじめまして。

フライホイールについてお悩みのようですネ?!
お問い合わせのクロモリフライホイールの軽量化についてですが、
加工するフライホイールの形状を見てみないと「どこが切削できるか?」
が解りませんので基本料金を記載して置きます。
・裏側切削加工 ¥10,500(税込)〜
・穴開け加工  ¥31,500(税込)〜
・切削後のバランス 7,350(税込)
この加工料金は基本料金ですので、現物をお預かりしてからの
正式見積りとお考え下さい。
でも、現状のフライホイールにコダワッっていないのなら、金額的に
他の新品にした方が良いとも思います!(^^;

メカドックでラインナップしているクラッチはOS特注のシングルが
有りましたが現状では生産中止となっております。…が、
特別注文なら制作出来ます。(※Part Catalog参照)
価格は¥126,000(税込)です。

また、書き込みにある「フライホールレス仕様やセラミックのクラッチ」
については、この手の商品はレース用でエアコン使用時や渋滞時の
アイドリングを考慮しない物ですので街乗りには不向きです。
ちなみにホイールレスにするとエンジン始動は「押し掛け」か
50万円位の費用を掛けてセルモーターを前置きにして、ベルトを
掛けてクランクプーリーを回す事になります。

「エンジンはノーマルだが普通のエンジンでは無いような気が!」
との事ですが、これは一度見て見ないと判断は難しいですネ?!
でも、当たりエンジンの場合やセミチューンをしてあるエンジンなら
ノーマルCPUでは役不足!!
NA6やNA8sr1のCPUはAE86レビン用の中身(部品構成)をデータを
書き換えただけで、そのまま使っているので1985年式の23年前の
CPUなんです。

この当時の吸気系のチューンはキャブが定番でした。
なぜキャブにするのか?というと理由はいくつかあります。
@CPUのロム書き換えが手軽に出来なかった。
ACPUの解析速度が遅い為にチューニングエンジンのレスポンスに
 解析速度が対応出来なかった。
Bポートやバルブ径を大きくしてもエアフロで吸入空気量が制限されてしまい
 抵抗になってしまう。
など、これらが大きな要因で、キャブにすると上記の問題は全部解決
出来てしまうのでCPU制御ではなくキャブにしていました。

しかし、機械は日々進化を遂げ、今日ではCPUの方がレスポンスも
良くなり、いろいろな事が出来るようになっており、キャブより
CPU制御が定番になっています。

メカドックのデータとしてはNA8ノーマルで純正CPUで112PS
の車両にVProでの制御に変更したら146PSになりました。
これはパワーよりもグラフでは表せないレスポンスが格段にアップしました。
グラフ表示では回転数軸に対してパワー数値が出ますが、そのパワーまで
何秒で達したのか?は表記されません。
例えば、同じ140PSのエンジンでも10秒で達するエンジンと
12秒で達するエンジンでは当然加速が違う訳です。
この違いは解りますよネ??
到達する時間が速い=1秒間の爆発回数が多い=1秒間のCPU解析回数が多くなる
という事になります。

つまり、当たりエンジンやチューニングエンジンの持つレスポンス性能を
キッチリと引き出すには純正の8bit(NA6,NA8sr1)、16bit(NA8sr2,全NB)より
32bit(VPro)や64bit(モーテック)のフルコンの方が対応出来る!という事なんです。

金額が易く済むサブコン(e-マネージ)などは解析速度を上げるものではなく
パルス信号の時間を変更したり、データの元となるエアフロからの信号を
変更して「擬似信号」でCPUに送り、燃料や点火時期を変更します。
元データを変更するだけなので当然解析速度はノーマルのまま。
簡単に言うと「ロム書き換えが手軽にパソコンで出来る」ような物です。
ノーマルエンジンには街乗りやスポーツ走行で楽しむ程度ならサブコンでも
十分だと思います。ストリートは対効果費が重要ですからネ♪(^^)

しかし、性能重視やバトル指向、サーキットでのタイムアタックとなると
話しは変ります。エンジンや足廻りをチューンするのにCPUはそのまま??
可笑しいですよね!CPUもチューンするのは当たり前!!
CPUチューンとはデータを書き換える!という事では無く、エンジンと
同様にレスポンスを上げる=解析速度を上げる!!という事。
最近の新車は加速やレスポンスが良く速いですよね♪
その最近の車(R34,R35,Z33,SC430など)のCPUは殆どが32bitです。
メーカーが行う位だからやはり解析速度は重要なんですネ。
※RX8やNCECは16bitのままだそうです。(HKS談)

久し振りに熱くなって長〜〜〜い書き込みになってしまいました(汗)
最後まで読んで頂けたら幸いです(^。^;