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タイトルブローオフバルブについて
記事No4447
投稿日: 2014/03/26(Wed) 23:21
投稿者YOO
いつも
フムフム楽しく拝見しております。

質問します。プロチューナーの見解をお教え下さい。

純正ブローオフバルブ(リサーキュレーション)をレスにしたり
塞いだりしてバックタービンにしている人がよくいます。

私もあのバックタービン音は大好きです。
S14やS15などはブーストアップする時に

純正リサキュは開いてしまうとかでレスにすることも多いらしいですが

どうなんでしょう?

ブーストアップなどする場合
純正リサーキュレーションバルブや
高ブーストを考えて社外ブローオフバルブなどは必要なのでしょうか?
素人がバックタービンは壊れないよ
とか
いやいやタービン壊れちゃうよなど意見がバラバラです

個人的にはバックタービンはブレードに急ブレーキをかけるような
イメージで捉えてますので
やはり必要なんだろうかと考えてしまいますが

プロチューナーとしては
ブーストアップで開くような純正リサキュは取っ払ったり
塞いだりで
バックタービン仕様にするのは問題ないと思われますか
それとも高ブースト対応の社外ブローオフが必要でしょうか
どう思われますか?

メリットやデメリットなどプロの意見が聞きたいです
回答よろしくお願いします

タイトルRe: ブローオフバルブについて
記事No4448
投稿日: 2014/03/28(Fri) 17:56
投稿者Mr,全噴   <4649@mecha-doc.com>
YOO さん、はじめまして。

純正のリサーキュレーションは過給圧制御の二重安全装置と考えると判りやすいかな。

過給はタービンのアクチェーターで調整していますが、もし壊れたら2.0sf/cm2以上の過給がエンジンに掛かってしまい、エンジンが破損してしまいます。

アクチェーターが壊れても過給圧をエアクリに戻す事でエンジンを保護する役割をしています。

過給が掛かっている際にアクセルを閉じる事でもインテークパイプ内の圧力が急激に上がります。

その際にもリサーキュレーションのバルブが開くので、バックタービン防止の役割も果してしまう訳です。

ご質問に書き込まれた
>バックタービンは壊れないよ!とか、いやいやタービン壊れちゃうよ!! についてですが、
結果から言いますと 「タービンの寿命が短くなる」 です。

メーカーによってタービンインペラの素材が違うので全てが同じ頻度で寿命が短くなる訳ではありません。

以前ブログにも書き込みましたが、
 低過給圧タービン(ギャレット、三菱、日立製品)は元々低い圧力で使うタービン。
 高過給圧タービン(IHI、KKK製品)は高い圧力で使うタービンです。

つまりバックタービンにした場合、高過給圧タービンの方が低過給圧タービンより耐久性がある!と考えた方がイイかな。

しかし、高過給タービンでも1.5sf/cm2以上で使うとブローオフやリサーキュレーション無しでは、いずれ寿命は来ますヨ。


ブローオフやリサーキュレーションで過給を逃がすか?逃がさないか? のプロの意見としては…
「使用用途によって選ぶ」 です。

街乗りや峠、サーキットなどのアクセルON、OFFを頻繁に長時間行うステージの場合には逃がします。

ドラッグやジムカーナ、タイムトライヤルのように短時間でコンマ何秒を競うステージの場合では逃がしません。

このように、走る走行ステージによって必要だったり、必要なかったりします。

両ステージを兼ね揃えたい! と欲張りな方には、社外のレーシング用ブローオフを着けて、そのステージに合ったネジ調整やスプリングに交換して使うのが良いでしょう。

最後に、バックタービン仕様のメリット&デメリットについてですが、簡単に言うと

メリットは
・シフトアップ時のレスポンスが良い
・音がカッコイイ

デメリットは
・タービンに必要以上の負担が掛かる
・音がうるさい

個人的には僕もバックタービンの音は大好きですヨ♪(^^)

タイトルRe^2: ブローオフバルブについて
記事No4450
投稿日: 2014/03/30(Sun) 20:51
投稿者YOO
今迄で一番納得のいく答えが聞けました。


メカドックさんのお話は説得力があります。


本当にありがとうございました(^^