タイトル | : 水温&油温の温度管理について |
投稿日 | : 2006/07/16(Sun) 11:19 |
投稿者 | : Mr,全噴 |
トクさん、はじめまして。
書き込みして頂いてあるがとう御座います。
さて、水温と油温についてのご質問にお答えします。
BPエンジンでベストとされる適正温度は
・水温 86〜90度
・油温 100〜110度
です。ここで注意したいのは、水温油温共に80度以下
にしない事。
サーモスタットが78度を入れているようですが、個人
的にはローテンプサーモは否定派なのでお勧めしませ
ん。
水温が80度以下になるとCPUはエンジンが冷えてい
ると判断し、燃料を増量します。だから調子が良い!と
思いがちなのですが、燃焼室ではデトネーションが起き
てピストンを鮫肌状に溶かして行き、最終的にはピスト
ンの棚落ちやエンジン破損に繋がります。
ローテンプサーモは水の循環開始温度を低い温度から早
目に行うだけで、放熱カロリーが大きくなる訳ではあり
ません。冷却効率と言う物はエンジンが出す発熱カロリ
ーと冷却の放熱カロリーの差で決まるので覚えて置いて
下さい。
サーキット走行で上記のベストな温度の安定させるには
効果なコアやファンモーターが必要なので余裕があった
ら交換した方が良いです。
しかし、そんなに金額を掛けられない場合、それなりの
方法があります。
@ツインファンリレー、スイッチ付きの装着
この商品は通常運転席側のファンはAC使用時にしか
作動しないファンをラジエターファン作動時に同時に
作動させるリレーKITです。ファンが1個よりも2
個の方が放熱カロリーが上がるので冷える訳です。
Aラジエター添加剤
いろいろなメーカーから出ていますが沸点を上げる物
ではなく放熱効果を上げる物が良いです。
OBERON、OMEGA、SARDが出している
添加剤ならテスト済みで結構良い結果が出ています。
Bラジエター、ファンモーターの強化
これは助手席側のラジエターファンモーターに行う
加工です。メカドックではFD用のモーターを使用し
ます。配線の仕方で低速、中速、高速回転と選べるの
でストリートなら中速、サーキットなら高速に配線を
繋ぎ、ブラケットを製作して取付ます。
Cオイルクーラーの選択
代表的な物はトラスト、HKSがありますが、安いの
はトラスト、性能ならHKSという感じです。HKS
のコアはトラストよりも冷却効果が良い物を使ってい
て、サーモも付いているので性能重視の方にはお奨め
です。
走るのは楽しいですがマシンメンテをちゃんと行わない
と車両やエンジンは無理をして走る事になります。
直ぐには壊れなくても不調になったり何かしらの支障は
出始めます。そうなってから行うのは修理であってメン
テナンスではないですよね。
サーキット走行は通常走行の4倍の負荷が掛かると言わ
れているので通常走行の1/4感覚でオイル交換や消耗品
の交換、定期的なOHなどを行って下さい。