タイトル | : NA6→NB6、B6エンジンスワップの要領 |
投稿日 | : 2008/09/02(Tue) 21:23 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
大福さん、はじめまして。
NA6も過走行の車が増えましたよネ!!
中古エンジンも出て来るのは殆どが10万キロ超えの物ばかりになって来ました。
となると、新し目のNB6になって当然だと思います。
さて、ご質問にお答えしましょう。
> @NA6→NB6のB6エンジンではカムアングルセンサー位置が異なる為
> カム及びHLAはNA6より流用する等の内容がありましたが、
> 単純にハーネスの延長では対応不可なのでしょうか?
> (センサー自体の型式違い・信号違いなどがあるのでしょうか?)
回答:
NA6,8のクランク角センサーとNB6,8のセンサーとでは
出力パルスが違うし、形状や端子数も違うので対応不可です。
> ANB6のアウターシムを生かす為、NA6用のカムをハイカム化も兼ね
> NA6加工カムとしてNB6エンジンに組み込めないでしょうか?
> また可能な場合、御社に加工を依頼した場合、
> 加工工賃はいか程でしょうか?
回答:
NA6純正カムをハイカム加工するのは絶対にお奨めしません。
その理由としては作用角とリフト量は同じでも側面の高さが
シム(ソリッド)式カムよりHLAカム(NA6用)の方が低いので
バルブの開き始め→閉じ終りまでの吸入空気量が少ないカムを
切削加工すれば、更に吸入空気量は少なくなるし、バルブの動く
スピードも速くなってしまうのでバルブが閉じた時に跳ね返ってしまう
「ジャンピング」が起きてしまったり、最悪はバルブが折れてしまう
場合もあります。
僕は加工カムはお奨めしませんが、切削加工するならNB6用で
行う方が良いと思いますヨ。
でも、出来ればTODAのソリッドカムを進めたいですネ。
> Bまた、以下の全噴様のコメントにある、
> NBの方が吹け上がりなどが悪くなるという理由を
> 教えていただけると嬉しいです。
回答:
同じB6エンジンでもNB6になってコストダウンさせています。
その箇所は「コンロッド」と「ピストン」!
ピストンピンの組付け方に差が出ていてNA6はフルフローティング
になっているのですが、NB6は圧入に変更され低コスト化されています。
この圧入式は日産で言うと商業車や30年以上前のL型などに使われて
いる方法です。この圧入式をフルフローにするチューニングメニュー
があった位で、費用はピストン側が3,000円/1ケ、コンロッド側が
6,300円/1ケ 掛かります。
このチューンを行わないと8,000rpm で壊れる事が多かったですネ!
1機のエンジンでコレだけのコストを抑えれば莫大な費用削減に
なりますよネ!!
メカドックでNB6のエンジンOHを行う際には殆どNA6,8の
新品ピストンと中古コンロッドに替えてますネ。
中古コンロッドやバルブスプリングは5台分位ある中からユーザーの
ニーズに合わせたバランスの良い物を選んで組み込みます。
トルク重視なら重たいコンロッド、レスポンス重視なら軽いコンドッロで
新品のピストンの重量+中古コンロッドで4気筒分がバランス取れるように
中古の中から選び出して上げています。
この一手間!というか、コダワリが差に繋がると思っています。
新品ピストンに合わせた中古コンロッドの販売もしていますので
ご希望の際にはお問い合わせ下さい。