タイトル | : Re^5: 点火時期の便乗質問 |
投稿日 | : 2013/07/05(Fri) 23:53 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
NA六助さん、はじめまして。
16BITCPUスワップでのメリットとデメリットについてご説明いたします。
●メリット
・まず第一に制御系チューンでは安価である。
・1600ccならNA6やNB6のインジェクターを使い、
ボアアップしたらNA8やNB8のインジェクターに交換するだけで済む。
・レギュラーガソリンのままでOK。
・全国どこを走っても不具合はでない。
・スロットルポジションを付けるので加速補正がリニアに効くようになる。
※NA6のスロポジはスイッチ式なので加速補正が効き難い
・O2センサーが自己ヒーター式になるので低回転や
排気温度が低い領域のフィードバックが行われるようになる。
●デメリット
・ロムチューンができないのでセッティング変更の際にはサブコン取付が必要。
・エアフロレス、4連スロットルには対応できない。
このメニューを考え出した切っ掛けは、NA6のCPU制御系は昭和40年代の車に採用されていたやり方で古く、
CPUだからデジタル制御に思われがちですが、メモリーデータ(ロム)は0&1のデジタルですが、送受信の制御は実はアナログなんです。
例えばエアフロもアナログの可変抵抗での電圧信号なのでエアフロ本体が高温になると
抵抗値が変わってエアフロ信号電圧も変わります。
CPU内の電圧受信センサーもアナログなのでCPU内部の温度変化でも送受信の電圧は変わってしまいます。
だからNA6は真夏は調子が悪くなる車が多いんです。
エンジンをイジってレスポンスUPしてもエンジンの吹け上がりに対して
制御が追い付かないので安価で何か出来ないのか?
気軽にボアアップして制御を安価で出来ないのか?と思っていました。
また、エンジン本体が持つレスポンスに制御が追い付いていない証明はインンジェクションを外して
キャブ制御にするとレスポンスが向上する事で判ります。
エンジンレスポンスに対して燃料の噴射量と噴射タイミングが間に合わないから
最適な燃料が送り込めず吹け上がらない訳です。
ちなみにロムチューンするとレスポンスが上がるのは、エンジンレスポンスを見越して
増量した燃料データを書き込んでいますから全開では調子が良くても
ハーフスロットルでは燃料が濃い、という事も有ります。
街乗り、ハーフスロットル、全開とどんな踏み方をしてもベストなセッティングを出したいのですが
8bitCPUのロムチューンでは出来ないのがメカドックではロムチューンを行わない理由なんです。
16bitCPUなら8bitよりも当然解析能力がアップしますからエンジン本体のレスポンスを
発揮させる事ができるようになります。
一昔前、日産車の間では8bit→16bitCPUのスワップを「テスタロッサ」というSHOPが行って爆発的に流行ったんですヨ♪
覚えている方も居るんじゃないかな??
説明はこんな所で終わりにして、費用に付いての説明に移ります。
CPUスワップには商品のハーネスの他に中古で揃える物があります。
・NA8、CPU(シリーズ2)
・NA8、エアフロ
・NA8、O2センサー
・マルハ、TPSセンサキット
取付費用は約2万円です。
中古品の相場価格で考えても総額は8万円くらいじゃないかな。
取付作業は丸1日間ですネ。
プライベーターさんでも取り付けられます。
長文になりましたが、是非ご検討ください。