タイトル | : Re: ブローオフバルブについて |
投稿日 | : 2014/03/28(Fri) 17:56 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
YOO さん、はじめまして。
純正のリサーキュレーションは過給圧制御の二重安全装置と考えると判りやすいかな。
過給はタービンのアクチェーターで調整していますが、もし壊れたら2.0sf/cm2以上の過給がエンジンに掛かってしまい、エンジンが破損してしまいます。
アクチェーターが壊れても過給圧をエアクリに戻す事でエンジンを保護する役割をしています。
過給が掛かっている際にアクセルを閉じる事でもインテークパイプ内の圧力が急激に上がります。
その際にもリサーキュレーションのバルブが開くので、バックタービン防止の役割も果してしまう訳です。
ご質問に書き込まれた
>バックタービンは壊れないよ!とか、いやいやタービン壊れちゃうよ!! についてですが、
結果から言いますと 「タービンの寿命が短くなる」 です。
メーカーによってタービンインペラの素材が違うので全てが同じ頻度で寿命が短くなる訳ではありません。
以前ブログにも書き込みましたが、
低過給圧タービン(ギャレット、三菱、日立製品)は元々低い圧力で使うタービン。
高過給圧タービン(IHI、KKK製品)は高い圧力で使うタービンです。
つまりバックタービンにした場合、高過給圧タービンの方が低過給圧タービンより耐久性がある!と考えた方がイイかな。
しかし、高過給タービンでも1.5sf/cm2以上で使うとブローオフやリサーキュレーション無しでは、いずれ寿命は来ますヨ。
ブローオフやリサーキュレーションで過給を逃がすか?逃がさないか? のプロの意見としては…
「使用用途によって選ぶ」 です。
街乗りや峠、サーキットなどのアクセルON、OFFを頻繁に長時間行うステージの場合には逃がします。
ドラッグやジムカーナ、タイムトライヤルのように短時間でコンマ何秒を競うステージの場合では逃がしません。
このように、走る走行ステージによって必要だったり、必要なかったりします。
両ステージを兼ね揃えたい! と欲張りな方には、社外のレーシング用ブローオフを着けて、そのステージに合ったネジ調整やスプリングに交換して使うのが良いでしょう。
最後に、バックタービン仕様のメリット&デメリットについてですが、簡単に言うと
メリットは
・シフトアップ時のレスポンスが良い
・音がカッコイイ
デメリットは
・タービンに必要以上の負担が掛かる
・音がうるさい
個人的には僕もバックタービンの音は大好きですヨ♪(^^)