タイトル | : Re: エンジンチューン ピストンの選定 |
投稿日 | : 2019/06/01(Sat) 10:11 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
> IDAさん
はじめまして。
ピストンのご相談がメインそうですね。
メカドックでもピストンを扱っているのに他メーカーのピストンの相談をするとは大端な方ですね。
例えばTODAさんに「東名のカムはどうですか?」と聞いている事と同じですからね。(^^;
でも折角書き込んで頂いたのでアドバイス致しましょう。
純正の鋳造ピストンを使うか、鍛造ピストンを使うかはチューニングレベルによります。
ようはピストンスピードがどの位早くなっているのか、ですね。
パワーによっても耐久性は違いますが264度程度ならパワーは200馬力以下でしょうから鋳造でも十分持ちます。
が、200馬力以下でもフライホイールを軽くしたり、デフのギヤ比を低く(4.5以上)すると、ピストンの上下運動のスピードが早く成り過ぎてピストンのボス部が破損します。
そういう場合にはパワーが出て居なくても鍛造にした方が安全で耐久性も出ます。
判っていると思いますがパワーを出すと耐久性は落ちます。
年間3万キロ走行で3年持たせる、という事は9万キロ走行になりますね。
という事は新品エンジンでも9万キロ走行すれば各部の不具合が出るわけですから、
制作するエンジンは新品と堂々レベルまで仕上げた方が良いです。
カム、バルブ、バルブSP、バルブガイド、クランク、コンロッド、オイルポンプなど。
ヘッド、ブロックの側以外は全て新品にしないと壊れると思いますよ。
疲労した部品に更に負荷が掛るようになれば破損するまでの時間が短くなる!判りますよね。(^^;
ちなみにサーキット走行1回で約2万キロの負荷が掛かる、と言われています。
年間5回走行するとなると、1年で10万キロ走行の負荷がエンジンに掛る訳です。
となるとIDAさんは最低でも2年に1回はエンジンを開けてメンテナンスのOHが必要ですね。
壊れたらステップアップしてエンジンを作り直す、という考えなら壊れるまで使って良いと思います。
エンジンを自分で作るのか、ドコのSHOPさんで作るのか、判りませんが…
ただパワーが欲しいだけでは無く、まずは明確な目標値を決めないとパーツ選択が出来ませんよ!
ドコのサーキットで何秒出したいのか。
パワーは何馬力出したいのか。
レスポンス重視でコーナーからの立ち上がりを早くしたいのか。
パワーを上げてストレート区間での車速を伸ばしたいのか。
現状のサスペンション、ダウンンフォース、冷却効率、制動効率との絡みも有ります。
ご自分で制作するので有ればまずは目標値と車両の現状を教えてください。
SHOPさんで制作するのであれば、SHOPさん毎に考え方が違いますから依頼先とご相談される事をお薦めします。