タイトル | : Re: エンジンルーム内の空気の流れ(排熱)について |
投稿日 | : 2022/05/20(Fri) 08:13 |
投稿者 | : Mr,全墳 <4649@mecha-doc.com> |
参照先 | : http://iworks.fc2web.com/hitokoto40.html |
> Nb1祭り さん
こんにちは。
今回はエンジンルームの放熱についてですね。
エンジンルームの放熱は速度領域によってやり方が変わります。
街乗りでのやり方と高速レンジでのやり方が同じ!な訳は無いですからね。
> ボンネットを浮かしてもボンネット後部が正圧になるため効果がないと聞きました。
これはおおよそ80km/h以上の速度になるとフロントガラスに当たった空気がボンネット後部との間で渦を巻いて滞留してしまう事で空気が流れずに正圧になってしまいます。
ボンネット後部を浮かす事で熱気が放熱するのは約80km/hまでですね。
エンジンルームの放熱はメーカーはアンダーカバーの後ろ側から抜く設計になっています。
車両下を流れる空気の流速に引っ張られて熱が放熱されるようになっている訳です。
当社が考える効率の良い放熱は…「入れて出す」です。
いくらダクト(空気の入口)面積を増やしても放熱面積(空気の出口)が小さいと空気は滞留してしまいます。
かと言って、逆に放熱口を大きくし過ぎても(アンダーパネルを外してしまう)流速に引っ張られないので放熱効果が弱くなります。
車両の空力と同じように放熱も結構難しいんですよ!
一番手軽なのはダクト付きボンネットですね。
「ボンネット 放熱 ダクト」で検索すると色々な形状の物がヒットします。
自分が良いと思っているのは、ダクト口は3ヶ所以上で左右対称に前側が大きく凹んで、徐々に凹みが浅くなっていく形状ですね。
しかし、雨天時には雨水がエンジンルームに入ってしまうので、ラジエターとエンジンの間当たりに大きな凹みダクトがあり、エアガイド(通路)でボンネットを通る空気の流速を利用して引っ張って抜のが良いかと!
参考になるSHOPさんのページを張り付けるので参考にしてみてください。
空力や整流、放熱の仕方に正解は無くメーカーも「トライ&エラー」の繰り返しです!
根気よく頑張ってください。(^^)