タイトル | : ノッキング対策のエンジンについて |
投稿日 | : 2008/04/09(Wed) 13:26 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
BP2000さん、はじめまして。
プライベートでエンジンを作り、6機壊しているとは!
そういう熱い方は僕は大好きです♪(^^)
ノッキングで壊れているそうですが、まずピストンの裏側に焼きが入っていますか?
もし、全く焼き色が入っていないのなら「燃欠」の疑いもありますヨ!!
しかし。ココではノッキングについて書き込みますネ。
> なぜ吸気側でノキングが起きるのでしょうか?
この理由として一つはIN側のスキッシュエリアがEX側より広い為に
混合気が燃焼では無く爆発(ノッキング)が起き易くなっています。
この対策としてIN側のスキッシュを切削する方法があります。
メカドックでは手作業で行う場合も有りますが、機械によるNC切削する
「ヘミサークル形状」の方が燃焼室容積が揃えられ、費用も安いので
お奨めしている加工です。
二つ目には
IN側から冷たい空気が入り込むのでIN側の酸素濃度がEX側より
濃い状態になります。燃焼は燃え易い方から燃え始めるので
IN側の燃焼温度が上がります。
この対策は純正でも行っていますが、INマニにラジエター液を通して
INマニを暖めて、吸入空気温度を45度にするのが最適とされています。が、中々安定した空気温度には出来ません。
しかし、出来るだけ安定させる為に水温管理が必要ですから
サーモ抜きやローテンプサーモで水温が安定しないのは燃焼効率に取っては
余り良くはないんです。
メカドックではこの水温を安定させる為にWサーモをラインナップしました。
このWサーモでの水温安定度は結構好評です。
「ノッキングに強いエンジン」を作るには、燃焼室をアルゴンで埋めて
新規切削整形し、ピストントップを凸では無く凹形状にするのがまずは基本。
そこからカム形状やバルタイ、燃料噴射タイミングなど・・・煮詰めて行く項目が山ほどあります。
これらをコダワって制作するより、「ノッキング対策」したエンジン制作
の方がコストが掛からなくて良いと思いますヨ。