タイトル | : Re: NB ミッションOHについて |
投稿日 | : 2022/06/16(Thu) 09:34 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
> にわかなロスタ乗り さん
はじめまして。
NB6速も大分走行距離が伸びているミッションが出て来ましたよね!
ミッションも廃盤で新品が出ないのでオーバーホールするしかない!!
しかし、オーバーホールと一言で言っても色々なやり方があります。
オーバーホールを行う切っ掛けとなるミッションからのベアリング音が原因でベアリングのみ交換する方法。
ギヤの入りが悪く、シンクロナイザーリングまで交換する方法。
シム調整を行い歯当たり調整まで行う方法。
耐久性を持たせる為にギヤ、シャフトに焼き入れを施す方法。
どこまでコダワって仕上げるか、によって費用が倍以上変わります!
なのでオーナーさんがドコまで求めるか?が判らないと「おおよそおいくらでしょうか。」の問いに答え難いんですよ!!
消耗品についてですが、ミッションの場合、全てが消耗品ですね。
ベアリング、シンクロは勿論ですが、ギヤは常に噛み合っていて摩耗するし、ハブも摩耗する。
シャフトはベアリングレースにもなっているので摩耗してシャフト自体も曲がるし、
フォークの先端もハブと擦れているので摩耗するし、フォークロッドもシフト動作で擦れるので摩耗します。
ミッションの外板であるケースも長年使うと歪んでオイル漏れが起きて来て、
シャフトのセンター位置がズレるのでギヤの当たり面が可笑しくなってしまうので歪んだら交換が必要です。
というように、ミッションに関しては全ての部品が消耗品なんですよ!
既に17万キロ走行、との事ですが、どのような使い方をして後何キロ使うか?で交換部品の選択、組み立て方の選択になります。
にわかなロスタ乗りさんの使い方は「日光等のミニサーキットがメイン」という事ですので、
5速MTと6速MTの選択としてはクロス化した6速MTの方がミニサーキット向きではありますね。
更にはデフのファイナルギヤは街乗りもするなら4.1がベストですよ。
今後もミニサーキット走行を行うのであればメンテナンス(1〜2年毎)のオーバーホールは必要です。
サーキット走行でのシフト回数、ギヤの回転数は街乗りでの回数と考えると「サーキット走行1日の疲労度は街乗り走行の2年分」と言われています!
サーキット走行100kmのミッションの疲労度と街乗り走行100kmの疲労度が同じ…な訳が無いのは判りますよね。
当然、サーキット走行で使われたミッションの方が痛みが激しい訳ですから、
街乗り感覚で考えてはダメで、マメなメンテナンス(1〜2年、または1万キロ毎)オーバーホールが必要な訳です。
17万キロ使い続けたミッションの場合、分解して点検してみないと断定は出来ませんが、
恐らく部品は全交換になると予想されます。
新品ミッションがまだ出ていた時の価格が約28万円ですから、それ以上に金額になるのは当たり前ですので、
おおよそですがキッチリと仕上げるなら40万円ほどは見て置いた方が宜しいかと!
新品が出るならASSY交換した方が断然に安いんですけどねぇ。。。
ちなみにメンテナンスのオーバーホール基本費用は7万円+部品代です。