タイトル | : 油圧を上げるなら! |
投稿日 | : 2006/04/19(Wed) 20:48 |
投稿者 | : Mr,全噴 |
bassyさん、はじめまして。
書き込みを頂き、有難う御座います。
いつもご覧になっているご様子なので中々更新出来てい
ないので恥ずかしく思っています(^^;
さて、ご質問の油圧の圧力アップについてですが
一番簡単なのはリリーフSPにワッシャーを入れる方法
です。
でも1枚では殆ど上がりません。ワッシャーにもいろい
ろな厚みの物がありますので3mm厚を入れると油圧は
約6kg/㎠まで上がります。
しかし、オイルの粘度やトロコロイド・ギヤの状態にも
よって変わりますので油圧アップをするなら新品のオイ
ルポンプで行う事をお奨めします。
でも、油圧アップすると油温も上がるので覚えて置いて
下さい。
新品にする際にはNB2用が良いですヨ。パッキンをN
B2用を付ければそのまま着きますし、ポンプが油量も
若干増えているようなのでメカドックでは交換の際には
NB2用を使っています。
但し、注意事項があります。
油圧が温間で6kg/㎠だとすると冷間時には8kg/㎠
になる時があります。この状態で回転を上げたり、走行
したりすると9kg/㎠以上の圧力が掛かってしまいオイ
ル漏れを起こします。又、後付けのオイルクーラーが付
いている場合、最悪コアの溶接部分に亀裂が生じる事も
あるので絶対に暖気し、油圧が下がってから走行するよ
うな気配りが必要になります。
でも正直に言って、レース用ではない限り油圧アップは
お奨めしません。なぜなら、メーカーが何億という開発
費を掛けて出した油圧データなんですから、ノーマルに
近いエンジンならそうそう壊れないですよ!
良くオイルポンプがダメ!とか言われるのは走行キロ数
が伸びて疲労しているのに交換しないで過酷な使用をす
るからなのが一番の原因です。
メカドックで製作したエンジンでは今までにお客様のも
含めてオイルポンプの破損は1件…(ドラッグロードス
ターを除く)もありません。
サーキットで油温が上がると3kg/㎠になるのはオイル
の粘度やオイルクーラーの放熱カロリーの問題、エンジ
ンのフリクションによる発熱が要因だと思いますヨ。
油圧アップを行う前に一度SHOPさんに相談する事を
お奨めします。